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バンコクハウジングガイド
2011年号11月発行

バンコクのアパートメント
サービスアパートメント
総合不動産情報誌

部屋を探す

初めての海外生活という人にとっても、住み替えの人にとっても、やっぱり難しいのが部屋探し。タイの住環境、独自の習慣を押さえて、すてきな部屋を見つけましょう!

バンコクでの部屋探し


バンコクは世界で一番住みやすい、とまで言われるほど生活環境が整った街です。タイ人は親日的で、特に部屋を借りようとする際にはその信用度は絶大。日本人専用の物件も珍しくありません。
タイでは一定の金額以上の物件の場合、ベッドやテーブル、ソファといった家具、またテレビ、冷蔵庫、エアコンなどの家電類はあらかじめ部屋に完備されています。つまり身の回りのものさえ持ってくれば、その日から何不自由なく生活することができます。
住まいの形態は、大きく分けて「コンドミニアム」「アパート」「サービスアパート」の3種類があります。部屋の種類、内装、設備も豊富に揃っているので、自分のライフスタイルに合わせてもっとも適した物件を探してみて下さい。

コンドミニアム


コンドミニアムに分類されるのは建築形態ではなく、所有形態によります。日本でいうと「分譲マンション」と考えるのが適当でしょう。実際に部屋ごとにオーナーが異なっており、また日本の分譲マンションだとオーナーが違っていても部屋の間取りや内装はほとんど同じですが、タイの場合は間取りや内装、設備に至るまで、それぞれ異なることも多いのです。
そのため、同じ物件の隣同士の部屋でもあっても内装や家賃が違う場合がほとんどです。
コンドミニアムの利点は、新築物件や築浅物件が多く、また駅近など立地条件のよい物件が豊富なこと。特に新築物件は最新の設備が揃っています。
オーナーによっては家具・家電やベッドを新品と交換してくれることも少なくありません。内装もアパートやサービスパートに比べて豪華で個性的な部屋が多いようです。
電気代・水道代は直接請求となるので、同じ量を使用しても光熱費はほかの物件に比べて安くなります。
逆に注意点としては、オーナーによっては住人のリクエストやトラブル時の対処になかなか応えてくれないといった例があります。また個人オーナーがほとんどですので、法人契約ができない場合も多いようです。


アパートメント


日本でいうアパートとは、安価な木造建築や軽量鉄骨の物件を指しますが、タイでいうアパートとは日本人の感覚でいえば「高級賃貸マンション」です。タイではこの形態を「ワンオーナー」と呼ぶように、コンドミニアムとの違いは、建物全体が1人のオーナーが所有しているということです。ですからコンドミニアムとは違い、部屋ごとの内装や設備もほとんどが共通していて、家賃も多少の差異はあれ、ほぼ統一されています。
利点としては日本のマンションに形態が似ているため、タイで初めて暮らす人でもなじみやすく、日本人の居住率が高い物件が多いので安心して暮らせること。また管理スタッフが多くいるため、たとえば部屋のトラブルの際にも、修理担当のエンジニアがいるケースが多く、何事につけ対応が早いということが挙げられます。
デメリットとしては、人気物件はなかなか空きがない、また築年数や立地の割には価格が高く、駅から遠い物件でも送迎サービスがない、といった点が挙げられます。


 

サービスアパート


これは日本ではまだ聞き慣れない形態ですが、世界ではすでに広く普及していて、ホテルとアパートの中間とでもいうべき形態です。つまりアパートでありながらホテルのようなサービスが受けられるという"サービス付きのアパート"のことで、バンコクにもかなり多くの物件があります。
サービスアパートのサービスとは、おもにメイドサービス(室内清掃、ベッドシーツやタオルの交換、衣類のクリーニング、食器・調理器具の洗浄など)のことを指します。その内容は物件によりさまざまですが、単身者のみならずご夫婦、ご家族にも人気です。
料金的にはアパートよりも高価になりますが、光熱費込みになっている場合は見逃せません。特に家族で住む場合、タイではエアコン代がかなりかさみますので重要なポイントになります。
また最大の特徴は短期契約が可能なことです。実際にホテルを兼ねているところ、またホテルから業態変えしたり、ホテルチェーンが参入していることも多く、1泊から利用することが可能です。こういった物件はフロントの対応やセキュリティもホテルと同等で、レストランやミニマートなどのテナントが入居していることも多く、生活するにはとても便利です。
デメリットとしては、やはり部屋のサイズに比べて料金が割高になることです。メイドサービスについては、家賃に含まれる場合がほとんどですが、別料金の場合もありますので事前の確認が重要です。


《タイの物件種別》※実際の状況は物件により異なります
種別 コンドミニアム サービスアパート アパート
利用法
長期滞在 中期滞在 長期滞在
オーナー
各部屋ごとに異なる個人 個人または法人 個人
期間
1年契約 1日~1年(※1) 1年契約
間取り
1~3BR スタジオタイプ~3BR スタジオ~1BR
キッチン
あり あり あり(※2)
電話
直通 内線、一部直通 直通
洗濯
洗濯機、またはメイド メイドサービス、または洗濯機 洗濯機
光熱費
別料金(各自支払い) 含まれる 別料金(各自支払い)

(※1)30日以上、3ヵ月以上などの場合もあり
(※2)価格によってはない場合もあり



 

タイのテレビ放送(地上波)は以下の6局が受信できます。
  • ●TV 3 (チャンネル3)
  • 民放の総合エンターテイメントチャンネル。近年は韓国・中国ドラマの放映が多い。
  • ●TV 5 (チャンネル5)
  • タイ王国陸軍が所有するテレビ局。バラエティもあり軍事色はまったくない。
  • ●チャンネル7 (BBTV)
  • タイ王国陸軍の認可を受けて運営されている。タイではもっとも人気が高い放送局。ドラマ・サッカー中継にも強い。
  • ●Modernine TV (チャンネル9)
  • メディアグループMCOTが運営。報道が中心でNHK-BSにタイのニュースを提供。
  • ●NBT
  • 運営はP R D(首相府広報局)。首相が出演する番組も放送。
  • ●TV Thai( Thai PBS)
  • タイ公共放送サービス(Thai PBS) が運営する公共放送。CMは一切なし。
    地上波以外にはケーブルテレビ、衛星放送が普及していて、特にtrue visionが有名。NHKの日本語放送「NHKワールドプレミアム」もtrueを通じて受信可能。旧社名がUBCだったため、物件によっては今でも「UBC受信可」となっているところも。

    タイの不動産用語

    ・Accommodation
    ・CCTV
    ・Finger Scan
    ・Fully Furnished Kitchen
    ・Vanishing Edge Pool
    ・Kitchenette
    宿泊施設
    防犯カメラ
    指紋認証式キー
    調理器具・食器完備のキッチン
    エッジレスプール
    ミニキッチン
      ・Launderette
    ・Microwave
    ・Refrigerator
    ・Snooker
    ・Tuk Tuk Service
    ・Whirlpool
    コインランドリー
    電子レンジ
    冷蔵庫
    ビリヤード
    トゥクトゥク送迎サービス
    ジャグジー

     

    物件の選び方、探し方


    タイにはもともと不動産会社がありませんでした。現在でもタイ人ならば貸し手と借り手の直接交渉が主流です
    しかし80年代以降、タイへの投資ブームや、日本をはじめとする外国企業の誘致政策もあり、外国人居住者が激増しました。タイ語で交渉ができない外国人に部屋探しは困難であることから、仲介を行なう不動産会社が増えてきました。今では日本人が経営する日系不動産会社が多くあり、タイで暮らす日本人の部屋探しをサポートしてくれています。
    タイの不動産会社の特徴は、仲介手数料が必要ないことと、入居後のサポートをしてくれることです。
    日本では入居時に通常半月~1ヵ月分の仲介手数料を支払い、入居後の問題はオーナー、または管理人と交渉するのが普通ですが、タイではまるで正反対になります。
    まずいずれの物件も、入居が決まった場合、オーナーが不動産会社に手数料を支払います。ですから入居者の負担がないのです。
    入居後のサポートについては、日本人がタイで暮らすには、言葉や生活習慣の違いもあり、なかなか意図が伝わらない場合も多くあります。また大きなトラブルでオーナーと交渉しなくてはならない場合は、やはりこうした交渉のノウハウを持ち、かつ日本語で話を聞いてくれる不動産会社に間に入ってもらえたほうが安心です。入居者にとってこのアフターサポートはとても重要なポイントとなるでしょう。
    バンコクは日本人がとても多い街ですが、やはり口コミで評判が伝わることが多いため、どの不動産会社も信頼を大切にし、このアフターサポートに力を入れています。不動産会社によって得意な分野、物件がありますので、とことん相談して納得した上で契約した方がいいでしょう。
    タイでは日本と違い貸主の立場が圧倒的に強く、逆に借主は弱い立場です。そもそも契約書自体が貸主有利になっている場合が一般的です。こうした慣習や条件についても事前に十分確認しておく必要があり、そのためにも不動産会社は頼りになる存在です。

    内見時のポイント


    物件内見時は、立地条件、部屋の間取り、使いやすさ、立て付け、電話やインターネット設備、水回りの確認が重要です。
    これは日本でも同じこと、と思いがちですが、やはり日本とは部屋作りの概念そのものが違うため、一見豪華に見えても実際に住んでみると使いにくい、という物件もあるようです。


     

    内見時のチェックポイント
    キッチン
    カウンターキッチンが人気
    設計そのものが日本とはまるで違うため、日本人向けに設計されたものが人気。
     
    クッキングヒーター
    換気口がない物件に注意
    ほとんどの場合が電気ヒーター。ビルトインオーブンが設置されている場合も。
     
    電子レンジ
    手が届かない場合が多い
    なぜか高い位置に設置されていることも。移動先をあらかじめ考えておく必要あり。
     
    洗濯機
    キッチン派? 洗面所派?
    家事の同線を短くするためか、水回りの効率化か。キッチンにある場合が多い。
     
    ソファ
    シングルベッドより大きい?
    ソファは新品かどうかも要チェック。交渉によっては交換してくれることも。
     
    テレビ
    液晶壁掛けタイプが主流
    日本人を意識している物件は、わざわざ高額な日本ブランドで揃えていることも。
     
    フロア
    中には大理石の部屋も
    フローリングやタイル、大理石などさまざま。日本人にはウッドフローリングが人気。
     
    デスク
    デスクは広いほうが便利
    自宅で仕事をする場合は必ずチェックを。イスの高さや電源の位置の確認が重要。
     
    インターネット
    Wi-FiかADSLか
    通常は申し込んでパスワードを受け取る。家賃に含まれるか別料金かも確認が必要。
     
    NHKプレミアム
    やはり気になる日本語放送
    NHKにはワールドとプレミアムがあり、日本語放送はプレミアム。別料金の場合が多い。
     
    シャワートイレ
    日本人向けに増加中
    タイ式のウォーターガンの所も多いが、新しい物件の場合は導入されている。
     
    テラス
    休日の朝食はテラスで
    テーブルセット付きの物件も。眺望によってはお得感が増すこと間違いなし。
     
    IDD PHONE
    日本へ直接かけられる
    室内の電話から直接国際電話がかけられる回線。DDD電話の場合は国内通話のみ。
     
    ジャグジー
    一日の疲れを癒す
    新築物件には必ずと言っていいほど設置。ジムと組み合わせるとダイエット効果も。
     
    サウナ
    乾式のみならず湿式のサウナも
    日本式の乾式サウナだけでなスチームバスのような湿式タイプ完備のところも。
     
    同世代の子どもの多い物件が人気
    都内は公園が少なく、子どもを遊ばせられるところが少ないため、家族連れには重要。

    シャワートイレットを
    設置するには

     バンコクに引っ越したものの、トイレにはウォーターガンのみ。日本と同じように、シャワートイレットがほしい、という方も多いのではないでしょうか?

    シャワートイレットは簡単に取り付けることができます。たとえば、Happy Toilet社では、「エコ・シャワレット」の取り付けを実施。同社に連絡すると、スタッフが自宅を訪ね、すぐに工事に取りかかってくれます。まず、便座をはずし、便器のサイズやネジの位置などを採寸。続いて、新しく取り付ける「エコ・シャワレット」のベースユニットにドリルで穴を開けます。その後、コネクターにホースをつなぎ、便座を設置。最後に水量をチェックして、工事が完了します。一般的な便座であれば、約10分で設置が終了。スタッフがノブの調整の仕方などを丁寧に教えてくれます。電源が不要で、操作が簡単。便座やフタなどに抗菌樹脂を使用しているほか、フタがゆっくりと静かに閉まる設計です。

    ■Happy Toilet
    TEL:02-639-7883
          日本語コールセンター
          9:00~17:00、土日可
    HP www.happytoilet.co.th
     

    館内設備


     一般的にプール・ジム・子どもの遊び場が重視されます。特にお子さんがいる場合は子どもの遊び場は重要です。バンコクは交通事情が悪く、都心には子どもが外遊びできるようなところがほとんどありません。そのため、子どもの遊び場があり、同じような年頃の子どもが多い物件を、という条件で探す人が多いようです。
    プールやジムは、日本人はあまり利用しない傾向があるようですが、自動車通勤の駐在員の場合、体を動かす機会が極端に少なくなるため、ぜひ活用したいもの。しっかり確認しておきましょう。なかにはサウナやスパ、マッサージを併設しているところもあります。プールも本格的なものから、小さなところまでさまざまで、ジムも居住者以外の一般会員が通い、専属インストラクターも多く常駐するところから、わずかなスペースのみ、というところまで本当に千差万別です。どこまで重視するかは住む人次第です。

    室内設備


    これも本当にさまざまですが、女性が一番気にするのはやはり水回り。
    日本では考えられませんが、洗濯機はキッチンに設置されている場合がほとんどで、また広い物件だと部屋の中央にバスルームがあることも珍しくありません。ささいなことのように思えますが、やはりこうした違いは長く暮らすうちにどんどん気になってくるようです。
    またキッチンではシンクが狭くて使いにくい、また欧米のシステムキッチンを導入しているので日本人には位置が高すぎるということもあります。さらにとても手が届かないような高い位置に電子レンジが設置してあったり、シンクと冷蔵庫までの距離が離れていたりと、日本人が考える「住まいとはこういうもの」という常識とはかなり違います。
    なかにはキッチンは厨房のようにダイニングルームから離れて作られている場合もあり、これはタイの富裕層はほとんどの場合、料理は料理人や家政婦が作るため、その発想で作られているようですが、これだと家族の顔が見えない、と日本人には不評のようです。そのため、最近では日本人に人気のカウンターキッチンに改装するところも増えているほどです。


    内見時のチェックポイント
    ジム
    歩かないバンコクでは必須?
    設備の充実度は千差万別。中には民間のジム以上で、インストラクター常駐のところも。
     
    ミーティングルーム
    都心のオフィス代わりに
    ホテル機能を持つ所では多く見られる。住人専用ラウンジを設けている物件もあり。
     
    ビジネスセンター
    ビジネスマンには重要
    コピーやFAX、スキャナー、高速ADSLなど、自室に揃えるのは難しい機能を補完。
     
    プレイルーム
    子どもだけではなく親の交流にも
    小さなお子さんのいる家庭だとやはり重要。親同士の交流の場としての役割も。
     
    トゥクトゥクサービス
    駅までだけでなく買い物にも
    駅から遠い物件の場合はほとんど導入されている。慣れるととても便利なもの。
     
    レストラン
    雨季の夜にはやはり嬉しい
    朝早く帰りの遅いビジネスマンにとっては強い味方。日本料理店も増加中。
     
    バー
    帰りにタクシーの心配なし
    住人専用の場合もあるが、一般営業の場合は遅い時間まで営業していることも多い。
     
    プール
    疲労を素早く解消するために
    泳ぐことよりリラックスを重視。日本人には子ども用プール併設のところが人気だそう。
     
    コインランドリー
    単身者には必須の一台
    室内に洗濯機がない場合に共同利用で設置されている。有料が多いが無料のところも。
     
    ミニマート
    軽視されがちだがあると便利
    ミニマートと呼ばれる簡易売店から本格的なコンビニまで。営業時間の確認を。
     
    セキュリティカメラ
    犯罪防止の最低条件
    最近の物件はセキュリティ重視なのでぼぼ導入済。ちゃんと稼働しているかも確認を。